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ミネルバ会計週報『企画の基本構想』2019.04.08

2019年04月08日

 

企画の基本構想は、下図のように、後続する作業を導く重要な役割を果たします。

[企画シートのレイアウトと基本構想の役割](現物はA3判)


   主題

   背景・ニーズ・目的

   状況判断

   SWOT分析

   基本構想・コンセプト

   目標    ⑩ 実績

[完了時の姿]

   成功要因・ハードル解除

   実現のための具体策

   スケジュール

基本構想の表現要素と表現方法

基本構想はその役割を果たすため下表の要素について、表現例のように記述します。

[基本構想の要素と表現例]

要素

表現例

あるべき姿が具体的に示されており、達成期限が設定されている。

〇〇の効率を、2020年度までに、年間30%向上させる。

推進の基本方針(達成プロセスを管理する考え方や予算などの重要事項)が定められている。

・目標管理制度の部門間プロジェクトチームで推進する。

・三現主義とPDCAサイクルの徹底

・予算:〇〇万円

すなわち、前表の要素を次のように3050文字程度で記述して基本構想とします。

[基本構想]

〇〇を狙いとして、●年●月までに、△△の推進方法と▲▲の予算で達成する。

基本構想不在、不完全の弊害

企画のスタート時に「基本構想」が設定されていなかったり、不完全な設定がなされていた場合は、後続作業「完了時の姿・目標・成功要因・ハードル解除策」が適切に設定されないため、次のような、改革推進の障害が避けられなくなります。

企画のゴールが見えず、目標が曖昧なため、的はずれな手段で迂回を余儀なくされたり、混迷状態に陥ったりします。

僻けられない障害に遭遇した場合、原点回帰して、やり直そうとしても、戻るべき原点が見出せない。

推進の原則などが明確でないため、予期しない障害の遭遇した場合、回避する方法が見出せず、混乱状態に陥りやすい。

このように、基本構想の確立によって企画の目標達成確率は格段に高まります。

 

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