上田会計週報『目標達成方法の検討』2016.03.22
2016年03月22日
目標達成方法を検討している時や目標達成プロセスで行き詰まった場合、何か良い達成方法がないか検討する必要が生じます。
そのような場合、単に何か良い方法はないか、と考えるのではなく、「オズボーンのチェックリスト」を活用すると良い方法を見つける助けになります。
オズボーンのチェックリストとは
このリストは次の通りです。
1.転用 | 他から転用できる方法はないか |
2.応用 | 何かの真似ができないか |
3.変更 | 意味・働き・型などの変更はできないか |
4.拡大 | より大きく、強く、高く、長く、厚くできないか、時間や頻度などを変えられないか |
5.縮小 | より小さく、軽く、弱く、短くできないか、省略・分割・減少はできないか |
6.代用 | 人・物・材料・素材・製法・動力・場所を代用できないか |
7.再利用 | 要素・型・配置・順序などの再利用はできないか |
8.逆転 | 反転・前後転・左右転・上下転・順番転・役割などの転換をしてはどうか |
9.結合 | 合体・ブレンド・ユニットや目的を組み合わせたらどうか |
この発想法は、キーワードの助けを借りて、思いがけない良いアイデアを得ようとするものですが、逆にアイデアがキーワードの束縛を受けないか、と言う批判もあります。
そのような、懸念を感じたときは、“DRASTIC発想法”など、他のキーワードを併用するのも一法です。
経営者・管理者の留意点
このようなチェックリスト法を活用する際の最大の注意点は、だれか一人の担当者にやらせるのではなく、関係者が「ブレインストーミング」によって、年齢・経験・性別に関わりなく自由に、相互に否定することなく発言できる環境の下で発想できるようにすることです。
複数のアイデアが競合した時は、衆目評価法(参加者全員による点数評価法)によると良いでしょう。このような進め方は全員の目標達成意慾高揚に効果的です。